7)昆布と健康・美容

昆布と健康

昆布は薬として重用されていた時代もあるくらい、健康への効果があるようです。

・抗アレルギー効果
・お腹の調子を良くする
・肝機能の向上

他にも効果が期待できる症状は多々あります。

また病気の予防にも効果があるとされています。

予防が期待できる病気

昆布に含まれる豊富な栄養素には、多くの病気を予防する効果が期待できます。

当然ながら他の生活習慣なども影響するので、昆布を食べていれば全ての病気が予防できるというわけではありません。ただその一助になると考えられます。

骨粗しょう症

人間の骨というのは、実は新陳代謝しています。骨を作る働きと骨を壊す働きの両方を持っているということです。

若いうちは骨の形成がとても活発で、骨が弱くなることはあまりありません。

でも歳を重ねていくにつれて骨の形成の力が弱くなり、相対的に骨の破壊の方が強くなります。そのため徐々に骨密度が低下、つまり骨がスカスカになり弱くなっていきます。

これが骨粗しょう症です。

年齢的には、40代半ばくらいまでは骨の形成力も高く骨密度が一定に保たれていますが、50代に入る頃にだんだんと骨密度低下が見られるようになります。この後、骨粗しょう症を発症される可能性が高まっていきます。

骨の形成力が弱くなる原因は大きく2つあります。
1)体のカルシウム吸収力が弱まる
2)カルシウムの摂取量が減る

昆布にはカルシウムが豊富に含まれており、またカルシウムの働きを助けるビタミンKも多く、その相乗効果によりカルシウムが非常に効率的に吸収されます。

このことから骨の形成力低下を防ぎ、骨粗しょう症の予防に繋がります。

糖尿病

言わずと知れた糖尿病。

普通の食事をすれば、炭水化物を摂取することになります。そして、炭水化物を摂取すると血液の中にブドウ糖の量、つまり「血糖値」が必ず高くなります。

糖尿病というのは、この血糖値が高くなりそのまま下がらない状態ことを言います。

血糖値自体は悪いものではなく、人間が活動するためのエネルギーになります。この時、体内では「インスリン」が分泌されています。

インスリンが血液中のブドウ糖をエネルギーとして利用できるようにしている、ということです。つまりは、インスリンが血糖値の上昇を防いでいるわけですね。

日本人は糖尿病を発症しやすいものと言われています。インスリンの分泌が欧米の方に比べて弱い傾向にあることが原因です。

昆布に豊富に含まれる食物繊維の一種「フコイダン」および「アルギン酸」は、血糖値の上昇を抑える効果が期待でき、糖尿病の予防にも繋がります。

高血圧

日本人は欧米の方に比べて塩分を摂る機会が多いです。梅干や漬物など塩分の高い食品が多かったり、味噌や醤油などの調味料が好きだったりしますよね。

そのため、高血圧・動脈効果になりやすい傾向があるようです。

高血圧というのは血管の老化、過労やストレス、また太り過ぎなども原因になります。そのため塩分だけが悪い、ということではありません。

しかし、最も代表的な高血圧予防の一つが塩分の摂取量を抑える、ということになります。

昆布に含まれる「アルギン酸」は、ナトリウム、つまり塩分と結合して体外に排出する効果を持っているため、高血圧を防ぐ効果が期待できます。

動脈硬化

動脈硬化も日本人がなりやすい病気の一つです。

動脈硬化とは、通常なら柔軟性を持っていて弾力のある動脈が硬くなってしまうことです。血流が悪くなり心臓に負担をかけてしまうことから、心筋梗塞などの心疾患や脳卒中、脳梗塞などの脳疾患の原因にもなります。

動脈が硬くなってしまうのは、動脈にコレステロールや中性脂肪が溜まってしまうのが原因です。

昆布の「フコイダン」は体内のコレステロールや中性脂肪を排出する効果があります。そのため、動脈硬化の予防に繋がります。

昆布と美容

美肌

昆布にはヨウ素が多く含まれています。ヨウ素は甲状腺の機能に影響を与えるもの。そして甲状腺ホルモンが不足すると、肌がカサカサすると言われています。つまり昆布には美肌効果があると言うこともできます。

また、昆布にはビタミンB2も含まれており、これにも美肌効果があります。フコキサンチンという栄養素も含まれており、これは紫外線のコラーゲン分解酵素や活性酸素を抑えます。これもやはり美肌効果ですね。

昆布とダイエット

ダイエット

昆布には食物繊維が多く含まれています。食物繊維が便秘やダイエットに良いと言われているのは有名な話です。

さらに昆布はとても低カロリーです。昆布でだしをとる場合、そのだし汁は0kcalです。また、昆布自体を食べるという時、固い昆布をよく噛むことになり、少ない量でもお腹が満足します。

栄養素の面でも食の量の面においても、ダイエットに効果があると言えそうです。