8)昆布を使ったオリジナルレシピをご紹介。調理前にはご注意を!

昆布を使ったオリジナルレシピを紹介します。

注意点

と、その前に、ちょっとした注意点を2つほど。

表面の白い粉の正体は?

昆布を使おうと思った時に表面を見ると、白い粉のようなものが付着していることがあります。カビのようにも見えてしまい、これが気になって洗い落としてしまう方もいらっしゃるようです。

が、これは絶対に洗い落とさないでください!

この白い粉は「マンニトール」または「マンニット」と呼ばれる成分です。糖アルコールという、甘味料などにも使われることがある糖類の一種であり、これがあることで昆布から取っただしの美味しさがさらに増加します。せっかくの美味しい成分を落とすのはもったいないですね。ちなみに、マンニトールは医療用医薬品として病院での点滴にも使われることがあります。(だから身体に良い、ということではありません。あくまで特定の場合に使われるものです。)

ほとんどの昆布は基本的にはそのまま使っても大丈夫です。が、もし昆布の表面に付いた砂や汚れなどが気になる場合、水道水で洗うのではなく、きれいな布巾を濡らして固く絞り、それで軽く拭くようにしましょう。もしどうしても水道水で洗いたい場合は、軽く流すだけにしましょう。

保存方法は?

昆布の保存方法で最も重要なのは「余計な湿気を取り込ませないこと」です。湿気を取り込んでしまうとカビの原因にもなります。

直射日光の当たらない場所に、可能なら密閉した状態で保存しておきましょう。冷蔵庫に入れる方もいらっしゃいますが、それはNGです。湿気を吸ってしまう原因にもなります。常温保存でOKです。

また昆布は湿気と同時に臭いも吸収しやすいものです。保存する容器や袋などは臭いのしないタイプのものを選びましょう。金属製の容器で保存する場合、昆布の塩分が金属に付着するとその部分から錆びてきてしまい、その臭いを昆布が吸収してしまうこともあります。金属製の容器は避けるか、塩分が外に出ないような袋などに入れてから金属製の容器に入れるようにしましょう。

オススメの方法は、昆布を使いやすい大きさ=およそ5cm四方になるように切っておいて、あまり大きくなくて密封ができるナイロンの袋に少なめに入れておくことです。そういう袋を多数作ります。そうやって小分けにしておくことで使う時に余計な湿気の混入を防ぐことができ、袋が破けさえしなければかなりの時間の保存が可能です。

昆布の賞味期限は、多くの場合1年程度になっています。これは、1)食品には賞味期限の表示義務があること、2)賞味期限を何年も先にすることはできないこと、という2点からくるものです。

法律的にそういった問題があるため賞味期限の表示は1年程度にされていますが、実際にはもっと長く使うことができます。さらには1年以上熟成させた方が、その昆布から取るだしがまろやかになり、昆布自体も柔らかくなる、という話もあります。

上手に保存して、昆布を上手に美味しく使いましょう。

塩昆布納豆

材料

市販の納豆・・・1パック
塩昆布・・・適量
お好みで生卵や刻みネギなど

手順

1)納豆をよく混ぜておきます。付属のタレやカラシがある場合はそれも使います。お好みで生卵や刻みネギをませ込みます。
2)塩昆布ですが、そのままでは塩気が強いという方は、少し塩を払っておきます。これで基本的に完成です。
3)食べる直前に混ぜます。

納豆と塩昆布は食べる直前に混ぜるのがポイントです。あと、好みによって塩昆布の分量を調整しましょう。私は結構多めが好きです。

これは単純ですが、安上がりで非常に食が進みます。

自家製錦松梅

材料

鰹節・・・200g
昆布・・・50g
ごま・・・70g
松の実・・・50g
麻の実・・・50g
梅酢・・・100cc

醤油・・・300cc
みりん・・・50cc
砂糖・・・120g

酢・・・大さじ2

手順

1)昆布を1カップの水に大さじ2の酢を加えた中に入れて、一晩置きます。
2)かつお節をレンジ600W一回1分30秒、10回に分けて乾煎りします。
3)乾煎りしたものを布巾に入れてほぐします。
4)一晩置いておいた昆布を1センチ角に切ります。
5)分量の醤油、みりん、砂糖を鍋に入れて一煮立ちさせます。
6)この中に昆布とかつお節を入れて弱火で気長にまぜる。
7)汁気がなくなったら、梅酢を入れて、1時間半ほど炒ります。
8)最後にごま、松の実、麻の実をいって加えて出来上がり。

胡瓜の塩コンブあえ

材料

胡瓜・・・1本
塩こんぶ・・・適量
塩・・・少々

手順

1)きゅうりを縦2等分にして種をスプーン等で取ります。
2)種部分を取ったきゅうりを5~7mmくらいに切って適量の塩こんぶをボールに移して混ぜます。
3)好みの塩加減にするため必要なら塩を加えて出来上がりです。

出し取り後の昆布の出汁煮

材料

出汁を取った後の昆布・・・10cm四方位の大きさ
市販のそばつゆ・・・適量
本だし(粉末のいりこだしなどでも可)・・・適量
かつおぶし・・・1パック程度
水・・・大さじ2杯程度

手順

1)お味噌汁などの出汁を取るために使った昆布を、千切り程度の細さに切ります(切りにくかったら1cm×1センチくらいの大きさでも可です。) ヌルつきがあるので手には気を付けてください。
2)それを、市販の麺つゆの原液を大匙2杯程度と水を大匙2杯程度、市販の本だし(いりこだしなどでも可)を小さじ半分くらいいれて炊き合わせます。火の大きさは中火程度でいいです。炊いていると昆布が柔らかくなってきます(その都度確認してください)~時間についてはそれぞれお持ちのレンジにより火力が異なりますのでここでは食べてみての食感にての確認してください。
3)ある程度自分好みの硬さになったら最後に鰹節をかけてさっと煮たらできあがりです。ごはんのお供にどうぞ。

こんぶポテトサラダ

材料

ジャガイモ・・・3個
枝豆・・・50g程度
昆布・・・20g程度
桜えび・・・適量
マヨネーズ・・・適量
オニオンパウダー・・・適量

手順

1)ジャガイモをゆでておきます。その間に昆布を1cm位の千切りにしておき、塩漬けします。
2)ゆで上がったジャガイモをつぶしてそこに昆布、皮をむいた枝豆、桜えびを混ぜます。
3)マヨネーズ、オニオンパウダーを加えて味付けして完成です。

昆布の佃煮でロールカツ

材料

豚バラスライス・・・200g
昆布の佃煮・・・適量
小麦粉

パン粉

手順

1)豚バラスライスを広げ昆布の佃煮を巻きます。
2)小麦粉、卵、パン粉の順に付けます。
3)油で揚げて出来上がり。

簡単ですがとてもおいしいです。豚バラのかわりにとり胸を叩いて薄くしたものやササミでもおいしくいただけます。

昆布とサツマイモの煮物

材料

切り昆布(乾燥)・・・30g
サツマイモ・・・2、3本
豚肉(細切れ)・・・100g
エリンギ・・・1パック
砂糖・・・大さじ1
みりん・・・大さじ1
しょうゆ・・・大さじ1.5

手順

1)切り昆布は水カップ2につけてもどします。(約20分)
2)サツマイモは皮付きのままで1.5cmの厚さに切り、水にさらしてください。
3)豚肉は2cm幅に切ります。
4)エリンギは4~5cmの長さ(豚肉に合わせて幅は2cm位)の細切りにします。
5)もどした昆布(戻し汁ごと)とサツマイモを鍋に入れ、かぶる位の水を加えてください。
6)砂糖とみりんを加えて強火にかけます。
7)煮立ったら豚肉とエリンギとしょうゆを入れて、弱火でアクをとりながら汁気がなくなるまで煮てください。

冷奴

材料

絹ごし豆腐・・・1パック

【薬味】
いりゴマ
ごま油
塩こんぶ
鰹節
本つゆ、なければ天つゆ
万能ねぎ

手順

上記の具材で冷奴を作るだけです。

ホットでも美味しいですよ!

塩昆布チーズおにぎり

材料

暖かいご飯・・・適量
塩昆布・・・適量
プロセスチーズ・・・適量

※お好みでゴマ油やおぼろ昆布

手順

1)暖かいご飯に塩昆布とプロセスチーズを角切りにしたものを混ぜます。
2)おにぎりをにぎって出来上がり。

お好みで、ゴマ油を少量混ぜたり、おにぎりにおぼろ昆布を巻いても美味しいです。

昆布入りの和風パスタ

材料

昆布・・・5cm×3cm位
パスタ・・・1束
きのこ類(えのき・ブナシメジ・エリンギなど何でも可)
ベーコン・・・1枚
バター・・・5g
醤油・・・小さじ1
ブラックペッパー・・・少々
青ネギ・・・少々

手順

1)鍋に水をたっぷり入れたものに塩の代わりに、昆布を入れ火にかけます。
2)沸騰したら、取り出してパスタを入れます。
3)柔らかくなった昆布を細く切ります。青ネギも小口切りにします。
4)パスタが茹で上がるまで、フライパンにバターを入れベーコン、キノコを炒めておきます。
5)パスタが好みの固さに茹で上がったらフライパンに入れ、刻んだ昆布も合わせ一緒に炒めます。
6)仕上げに醤油と黒こしょうで味を調え、青ネギを散らして出来上がりです。