1)昆布とは?

「昆布とは?」という問いにわざわざ答えるまでもなく、多くの方は昆布がどういったものか、どういう場面で使われるものがお判りかと思います。

おせち料理の一つとして「昆布巻き」があります。これは「喜ぶ」という言葉にかけて、縁起の良いものとして扱われています。結納において昆布を添える風習もあります。これは、「子産婦」「子生婦」という字と「こんぶ」を掛けて、子孫繁栄の象徴として扱われている、ということです。

また、昆布からだしを取るのは、世界的に見ても日本特有です。世界中から「栄養バランスに優れた低カロリー食」として注目を集めてもいます。

昆布巻き

生物学的には、不等毛植物門褐藻綱コンブ目コンブ科に属する海藻の中で、葉が長く食用のものを指します。なお、学術名としては単純な「コンブ」という名称はなく、「マコンブ」「リシリコンブ」などという名称が使われています。

古来より、非常に多くの栄養素を持つ物として食されてきたという記録もあります。中国においては漢方薬として扱われている、という側面もあります。

漢方

現在の栄養学的に言うと、食物繊維が非常に多く、ビタミン・ミネラルを豊富に含んでおり、アルカリ性であるという性質も持っている食品です。特徴的な栄養素としてはヨウ素とアルギン酸が挙げられます。

そんな優れた特徴を持つ昆布ですが、食の欧米化が進んでいる現代においては日本の食卓に上がる頻度が減り、全体としての消費量も落ち込んでいます。それでも一部では改めて昆布の良さが見直され始めてもいます。

さらに近年では、昆布の生産量が減っているそうです。昆布が収穫できる場所はいわゆる藻場(もば)ですが、「磯焼け」と呼ばれる現象によりその藻場が減少しています。